2024年、相次ぐ大型ライバーの卒業や休止が話題となった大手VTuber事務所・ホロライブ(カバー株式会社)。韓国が運営するデータサイトPLAYBOARDより、彼女らのスーパーチャットランキングが発表された。2024年1月1日~2024年12月31日にかけて、どれほどのスパチャを集めたのか?トップ10を発表していこう。
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第10位:白銀ノエル(3180万5366円)
第10位にランクインしたのは、我らが白銀聖騎士団の団長・白銀ノエル。ゆるふわな喋り方とは裏腹に、なんでも脳筋で解決するパワフルな一面も併せ持つ。クソデカ大胸筋は他のホロライブメンバーからも一目を置かれており、性格も相まって意外と頼りがいのあるライバー。
個人的に、白銀ノエルを知らない人はまず、歌みたを見てほしい。彼女の歌い方はまさに唯一無二。そして、決して朗読ではない。これが彼女の渾身の歌みたである。「こういうのがいいんだよ」の権化ともいえるし、マジで心が浄化される。
第9位:大空スバル(3501万7885円)
9位にランクインしたのは、ホロライブ2期生大空スバル。ビジュアルからもわかるとおり、パッション!コミュ力!お日様!!という圧倒的な光属性タイプのライバー。男勝りで誰とでも仲良くなれて、豪快な笑い声は海外でもミームとなっている。ボーイッシュな見た目と中性的な雰囲気、エネルギッシュな性格はリスナーだけでなく、ホロメンからも親しまれる。
配信は雑談やゲーム実況が中心。夜のゲーム配信『生スバル』や朝の雑談『おはスバ』、対談企画『スバルの小屋』、さらには独特な個性が爆発する「地獄企画」まで多岐にわたり、特に最長のゲーム実況は『ペルソナ5ザ・ロイヤル』で、33枠・189時間にも及ぶ配信記録を達成した。日本テレビ「MUSIC VERSE」のレギュラーMCも務めるなど活躍はインターネットにとどまらない。
第8位:宝鐘マリン(3592万1211円)
第8位は、FNS歌謡祭にてまさかの「パイパイ仮面でどうかしらん?」を披露した、宝鐘マリン。宝鐘海賊団の船長であり、テレビ出演も相まって、一般認知度はおそらくトップクラスだろう。ちなみに海賊ではなくあくまで海賊を目指しているので、要はただの海賊コスプレ女(公式紹介分より)。楽曲・ショート・コラボでは定期的なスマッシュヒットを連発させ、そのトーク力と反射神経は全配信者の中でも高いレベルを持つ。まだライブや楽曲を視聴したことがない方は、ぜひ親御さんと一緒に見てくださいね。絶対にですよ?健全な配信ですから。
第7位:AZKi(3641万568円)
7位は、ホロライブとして非常に希少価値の高い(?)THE 清楚ライバー・AZKi。ホロライブ0期生として活動中の歌姫で、ダイレクトな感情が伝わる歌声は多くのファンを魅了する。ホロメン声優オーディションで見せた圧巻の表現力と活舌は完全にそっち(声優)の人。2024年4月には登録者100万人声を達成している。
また、Googleマップのストリートビューを利用して地球上の場所を特定する謎解きゲーム「GeoGuessr」のガチ勢という一面もあり、ゲーム公式から認証マークを受けるほどの実力を持つ。ちなみにGeoGuessrの認証マークを持つ人は当時、日本で3人しか存在しなかった。
第6位:さくらみこ(4005万5952円)
6位は電脳桜神社のエリート巫女として活動中のさくらみこ。独特の滑舌から生まれる「みこち語」や子供っぽい言動が特徴でありながら、黎明期から多くの苦難を乗り越え、ホロライブの成長に大きく貢献してきたひとり。活動開始は2018年8月、当初は「さくらみこプロジェクト」としてスタートし、同年12月にホロライブに加入した異色の経歴を持つ。森カリオペ、がうる・ぐらと共に、東京都観光大使としての顔も持つ。
また美少女ゲーム愛好家としても知られ、2020年にはノベルゲーム「さくら色Dreamer」を発売。企画力にも長けており、『みっころね24時』やホロライブ内のランキング対決、運動会などの大型企画の実現力は非常に高い。一時期、持病の治療で休養を余儀なくされたが、その後の復帰ライブでは完全復活。ホロライブを代表するメンバーとして今なお活躍中だ。
第5位:猫又おかゆ(5077万1636円)
5位はホロライブゲーマーズ所属の猫系VTuber・猫又おかゆ。のんびりとした口調と包容力あふれる性格で「全肯定おかゆ」と呼ばれる。おにぎり好きで、一人称は「ぼく」。同期の戌神ころねとはデビュー前から親交が深く、てぇてぇの権化。なんかこう、猫かわいがりたすぎてぐう゛~~!!ってなる感じの気持ちになる。
基本的にはASMRやゲーム実況が多く、特にSFCや懐かしのRPGタイトルを好む傾向がある。『ドラクエ3』や『MOTHER2』などの名作配信から、1人での『ドカポン』実況といったユニークな挑戦まで幅広く展開。さらに、低めで甘い声は歌にも活かされ、スローテンポからアップテンポまで自在に歌いこなす実力派として、ソロやデュエットでの活動も人気。酔うと語り部になると自称する彼女のエピソードトークも魅力の一つで、ガチ初見であればあるほど沼りやすい気がする。いや、沼る。てかASMRのサムネがエ゛ッ゛チ゛す゛き゛る゛ん゛だ゛か゛💢い゛い゛そ゛💢
第4位:博衣こより – holoX -(5847万6390円)
第4位は秘密結社holoXの頭脳(ずのー!)担当・博衣こより。通称・配信モンスター。
1日2〜3回以上の配信は当たり前で、2023年の年間配信時間は約2000時間を記録。並外れた体力と健康管理に加え、学生時代には演劇部に所属し、そこで培った発声技術や腹式呼吸、喉に違和感を感じた段階で素早く休養を取る慎重さも備える。この自己管理能力が圧倒的な配信頻度を支える原動力となっているといえる。
配信内容は非常に多岐にわたり、ゲーム実況を中心に『朝こよ』のニュース配信、センシティブなASMR、料理配信、大型企画『こんこよ24』などを展開。また、考察や謎解き、人狼系ゲーム、麻雀など知性を活かした配信も得意で、滑舌の良さと快活なトークで長時間でもリスナーを飽きさせない。どうか長く無理せず配信活動続けてほしい…。ちなみに活動開始早々Twitter(現・X)が凍結されている。
第3位:沙花叉クロヱ – holoX -(6072万5129円)
第3位はholoXより、秘密結社holoXの掃除屋として活動する沙花叉クロヱ。シャチをモチーフにしたフードや赤・黒・白を基調とした印象的な衣装、黄色いテープ状のアクセントが特徴的。クールで物々しい印象で、「冷静沈着な仕事人」という公式から授かった設定をものの見事に覆すポンコツな一面を随所で披露しており、Twitterは寝坊による配信遅れで初手謝罪。
配信内容は雑談、ゲーム、歌枠、コラボ企画など幅広く、ゲーム実況ではほのぼのした場面やホラーゲームに関わらず事件性のある悲鳴を上げることで知られる。見た目や雰囲気から「あざとい系」や「オタクに優しいギャル」と評されがちだが、本質的にはしっかり者で「お姉ちゃん気質」が強い一面も持つ。
なお、沙花叉クロヱは2025年1月26日をもって、配信などの定常的な活動を終了する旨を発表。詳細に関しては以下サイトを参照いただきたい。
・https://hololivepro.com/news/20241129-01-200/
・https://note.cover-corp.com/n/ne3a8b7a553c0
第2位:FUWAMOCO hololive-EN(6483万8890円)
ホロライブEN所属のフワワ・アビスガード/モココ・アビスガードの二人で一つの姉妹チャンネル。一卵性双生児であり、発言やリアクションはさすがのシンクロ率を誇る。掛け声は「BAU BAU!!」。ニコニコ動画で育んだオタク知識や、日本の美少女ゲームや文化への愛が報われ、2024年3月には日本への移住を成し遂げる!おめでとう!
フワワは「清楚の皮を被った怪物」、モココは「君だけはピュアでいてくれ」と評されるなど、互いに補完し合う存在。その掛け合いは多くのリスナー(Ruffians)を魅了し、初配信では登録者数100万人達成やソロコンサートの開催、Adventメンバーで温泉に行くなどたくさんの夢を語った。2024年10月にはチャンネル登録者100万人を達成!!おめでとうーーーーーーー!!!!!
第1位:湊あくあ(8523万2457円)
2000万円以上の差をつけ、2024年スパチャランキング第1位となったのは、同年8月にホロライブを卒業した湊あくあ。ホロライブ2期生のドジっ子ポンコツメイドとして知られ、ゲームや配信で見せるお笑い適正とは裏腹に、アイドルとしての歌と踊りには一切妥協しない姿勢は、ホロライブをアイドル路線たらしめる大きな要因となった。
卒業ライブ「あくあ色に染まれ!/MinatoAqua Graduation LIVE」は、2025年1月時点で総再生数700万を突破、本配信だけでも3~400万近くのスーパーチャットを集め、彼女の旅立ちに多くのファンが労いを送る形となった。
2024年8月28日、午後11:59。「またいつか!」の投稿を最後に彼女のXは更新停止。最強アイドルとして、今でもどこかの銀河で輝いているのかもしれない。
卒業・活動終了の一方、100万人登録者を突破するライバーも続々
今回はあえてスーパーチャットの金額順でランキング形式としたが、もちろん、ファン数や人気度を推し量るにはスーパーチャットだけでは一面的だ。イベントの参加人数・チャンネル登録者・メンバーシップ加入者数などそれぞれのライバーごとには個性があり、各々が独自の配信スタイルでファンたちの心をつかんでいる。
2024年は、湊あくあの卒業・沙花叉クロヱの活動終了など、ファンにとっても複雑な発表が多かったホロライブ。運営面に関するネガティブな意見もあったが、ファンとしては彼女たちが選んだ道を温かく見守っていきたいという声が多数を占める。一方で、星街すいせいの「ビビデバ」のヒット・AZKi、FUWAMOCO、儒烏風亭らでん等、多くのホロライブライバーが登録者100万人を突破するなど、うれしい報告も相次いだ。
2028年には約2兆5,708億円もの市場規模にもなりうると予想されるVTuber業界で、そのリーディングカンパニーとして新たな挑戦と決断を進めるホロライブ。2025年はどんな活躍がみられるのだろう。
引用元
・https://playboard.co/youtube-ranking/most-superchatted-v-tuber-channels-in-worldwide-yearend
・ホロライブ公式サイト