静岡県内のアニメ会社5選！有名タイトルも多数

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　かつては「アニメ不毛の地」とも呼ばれた静岡県。再放送が同じアニメばかりだったり、放送スケジュールの都合上、深夜アニメや最新アニメの放送に消極的だったりという過去もありましたが、インターネットの発展と地域全体での取り組みもあり、最近ではその傾向も薄れてきています。

　また『ゆるキャン△』『ラブライブ！』『夢見る男子は現実主義者』といった有名アニメの聖地として知られ、2022年には大手アニメ制作会社・シャフトが静岡市に新しいスタジオを設立するなど、アニメファンにとって外すことのできない場所になりました。

　本記事では、そんな静岡県にあるアニメ制作会社5選についてまとめてみました。「アニメを作りたい、でも地元からは離れたくない……」と考える読者にとって、就職・転職活動の参考となれば幸いです。

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①シャフト株式会社
②株式会社エム・ティー・ケー
③有限会社ナカノデザイン
④WHITE FOX IZU-KOGEN（株式会社WHITE FOX）
⑤株式会社ICHI（旧：株式会社KnacK）
まとめ

①シャフト株式会社

1つ目は、『〈物語〉シリーズ』『さよなら絶望先生』『魔法少女まどか☆マギカ』など数々の有名アニメを世に送り出した、株式会社シャフト。

1975年に若尾博司氏により東京都杉並区に設立され、1987年の『夢から、さめない』で初の自社元請け作品を手掛けて以降、TVアニメや劇場アニメを中心に、多くのアニメの企画や制作業務、そのほか自社制作アニメの著作物管理なども行っており、グッズを取り扱うECサイト「SHAFT TEN」等も展開しています。

2009年に放送された『物語シリーズ』（講談社／西尾維新）、2024年冬に最新映画の放映が決まった『魔法少女まどか☆マギカ』（西尾維新／虚淵玄）等、シャフトならではの前衛的な画法と個性的な演出は各所で話題を呼び、シャフト独自の画角を「シャフ度」と呼ぶなど、アニメ業界に大きな影響を与えてきました。

そんなシャフトは、2022年6月に静岡県内のスタジオ「シャフト静岡スタジオAOI」を静岡市葵区に設立。一都三県にアニメ人材が集中している現状を打破することで国内でのアニメ制作を進め、静岡県内で働きたいアニメ人材を育成するべく、現代表の久保田さんにより設立されています。

・代表取締役：久保田光俊

・本社所在地：東京都杉並区上井草1-29-15

・サテライトオフィス所在地：静岡県静岡市葵区

②株式会社エム・ティー・ケー

株式会社エム・ティー・ケーは、静岡県浜松市に本社を置くCG制作会社。オリジナルキャラクター、オリジナルアニメーションの企画や制作はもちろん、実写映画やプロモーションビデオ作成、VRやARの作成など、最新技術にも対応している会社です。

1966年に設立され、1993年からCGアニメーション制作を開始。これまでにACC全日本CMフェスティバル、NECマルチメディア大賞などさまざまな受賞歴があり、最近ではVOCALOID™6「音街ウナ」の企画・プロデュースも行っています。

また働く環境も充実しており、2013年8月に新築された社屋では最新のハード・ソフトを完備。リフレッシュルームやトレーニング機器も備えるなど、社員のモチベーション維持とパフォーマンス向上に取り組んでいる会社です。

・主な事業内容：CG制作・キャラクタープロデュース等

・代表取締役：高木昌利

・オフィス所在地：〒431-3121 静岡県浜松市東区有玉北町1918

・東京営業所：〒104-0033 東京都中央区新川2-1-7 セルコンスクエア

③有限会社ナカノデザイン

有限会社ナカノデザインは、静岡県静岡市に本社を置く会社。会社を率いるナカノヤスヒロさんはこれまでに、映画やアニメと言った映像作品における企画、演出、編集、３DＣＧ制作のすべてを担当し、フリーランス時代に映画『ゴッドファーザー』デジタルリマスター版劇場予告編を制作以降、ウォルト・ディズニージャパンとフリーランス契約、TVアニメ『旗揚！けものみち』（暁なつめ／KADOKAWA）の制作や、『トランスフォーマーアドベンチャー』（タカラトミー、アニマックス）のエンディングディレクターを務めるなど、アーティストとして大きな才能を発揮しています。

『バイオハザードⅤ』（アニマックス）、『信長協奏曲』、ロックバンドGLAYのコンサート映像などハイクオリティな3DCGモデリングに定評のある会社です。

・主な事業内容：TVアニメ、YouTube、TVCM、MV、番組CG、WEB、プロモーション戦略企画運営、映像制作、3DCG、モーショングラフィックス等

・代表：ナカノヤスヒロ

・オフィス所在地：〒420-0029 静岡県静岡市葵区研屋町25 ボタニカ401

④WHITE FOX IZU-KOGEN（株式会社WHITE FOX）

WHITE FOX IZU-KOGENは、東京都杉並区に本社を置く株式会社WHITE FOXの作画スタジオとして、2016年に開設されました。自然豊かな静岡県・伊豆高原の地で新人育成に力を入れており、アニメーターにとって死活問題にもなりうる生活費の圧迫についても、寮を完備することで作業に集中できる環境を整備しています。

現役アニメーターの指導を直接受けながら、仲間と切磋琢磨して刺激しあう理想の環境を目指しており、現在では2024年度9期生の募集が開始されています(2023年9月現在)

アクアプラスより2016年9月21日に発売されたゲームソフト『うたわれるもの二人の白皇』を原作としたアニメ制作にも携わっており、株式会社WHITE FOXはこれまでに『STEINS;GATE 0（シュタインズ・ゲートゼロ）』、『ゴブリンスレイヤー』なども手掛けています。

・主な事業内容：アニメーションの企画・制作

・代表取締役　岩佐岳

・オフィス所在地：静岡県伊東市池893-133

・本社所在地：東京都杉並区上荻 1-12-1 荻窪ビル 1F

⑤株式会社ICHI（旧：株式会社KnacK）

株式会社ICHIは、2022年9月25日で創業55年を迎えた老舗アニメ制作会社。虫プロダクションの文芸部門に所属していた西野聖市さん、東映動画（現・東映アニメーション）の作画部門に所属していた林静一さん、小柳朔郎さん、月岡貞夫さんらにより株式会社KnacKが創業され、2008年8月に社名を「ICHI」に変更しています。

中東地域で人気の『アストロガンガー』（鈴川鉄久／日本テレビ系列）などのセルアニメーションの企画、制作に携わり、『なにわ遊侠伝』（どおくまんプロ）『横浜ばっくれ隊』（楠本哲／秋田書店）などのOVA企画、制作も手掛け、90年代後半は実写映画の制作も行っています。

2008年8月　社名をICHI（イチ）に社名変更後、2017年4月に代表取締役に吉野百子氏が就任。現在はアニメ制作だけでなく、2000年代に入り注目されている『チャージマン研！』（田中英二／日本テレビ系列）などの版権管理が主な事業活動になっています。

・主な事業内容：アニメーションの企画・制作、版権管理

・代表取締役　吉野百子（初代創業者：西野聖市）

・オフィス所在地：静岡県伊東市赤沢345-56