2025年10月11日に放送が開始される『グノーシア』。ゲーム開発集団「プチデポット」による人気インディーゲームを原作とする、『人狼』推理劇×SFループミステリー作品で、2025年9月19日(金)には株式会社ドワンゴが運営する「ニコニコチャンネルプラス」( https://portal.nicochannel.jp/ )にて、「TVアニメ『グノーシア』D.Q.O.チャンネル」を開設することが発表された。初回放送はチャンネル開設記念番組として、豪華キャストによる人狼ゲームを配信。TVアニメ版キャストから安済知佳、長谷川育美、早見沙織、関 智一、花澤香菜、江口拓也の6名が出演する予定だ。
©Petit Depotto/Project D.Q.O.
豪華すぎる!アニメ『グノーシア』各キャラクターを務めた声優たち
原作ゲーム及びアニメの声優を務めたのは以下の面々。全員が主役クラスのラインナップとなっている。
ユーリ(CV:安済知佳)
セツ(CV:長谷川育美)
ラキオ(CV:七海ひろき)
SQ(CV:鬼頭明里)
しげみち(CV:関智一)
ジナ(CV:瀬戸麻沙美)
ステラ(CV:早見沙織)
シピ(CV:中村悠一)
夕里子(CV:悠木碧)
コメット(CV:佐倉綾音)
ジョナス(CV:津田健次郎)
オトメ(CV:花澤香菜)
レムナン(CV:大塚剛央)
沙明(CV:江口拓也)
なお各キャラ声優は公式サイトおよび、下記動画からも確認可能。
©Petit Depotto/Project D.Q.O.
2019年のゲーム業界をにぎわせた原作『グノーシア』
©Petit Depotto.Published by mebius.
原作となる『グノーシア』は、2019年6月20日に発売されたシミュレーションゲーム。SF世界を舞台に、14人の登場人物達と共に“人狼系ゲーム”を遊ぶことができる作品だ。
シングルプレイ型の人狼系ゲームでありながら、繰り返しのプレイを通じて物語と謎が展開していく作品であり、プレイを重ねることで新たなイベントが発生し、宇宙船で繰り返される「ループ」や敵であるグノーシアの正体といった謎が少しずつ明らかになっていく独創的な物語性を持つ。
また、繰り返しの中でカリスマや直感といったパラメータを強化することで、やがては議論を主導する役割を担えるようになり、成長の実感を味わえる。さらに、RPG・シミュレーション・ノベルといった多様な要素が融合することで、毎回異なる展開やキャラクターとのドラマを楽しめる点も特徴である。
単なる人狼ゲームではなく、周回を通じて「答え」にたどり着くことを目的とした物語体験型のゲームとなっている。
近年見られる、インディー×ミステリー&ホラーの隆盛
近年、インディーゲームを発端としたミステリー作品が大きな注目を集めている。その代表例が、ゲーム開発者・KOTAKE CREATEにより制作された、『8番出口』だ。
KOTAKE CREATE
プレイヤーが無限に続く地下通路を進み、異常を見つけて“出口”を探すだけというシンプルな構造ながら、SNSや実況動画を通じて一躍ブームとなった本作。Steamを中心に世界的なヒットを記録し、2025年には実写映画が公開され、公開3日間で興行収入9.5億円、観客動員数100万人を突破する大成功を収めた。限られた舞台と仕掛けの中で強烈な緊張感を生み出す手法は、インディーだからこそ実現できた発想といえる。
同じくインディーホラーの旗手として知られるのが、近年実況界隈でスマッシュヒットを飛ばし続けている名スタジオ・チラズアートの『夜勤事件』である。

本作は2020年にSteamでリリースされると、YouTubeでの実況動画が数百万回以上再生され、国内外のプレイヤーに強烈な印象を与えた。日常に潜む違和感をホラーへと変換する手腕で注目を集め、実況文化との親和性の高さから一大ムーブメントを巻き起こした。さらに本作は実写映画化が進行中であり、インディーゲームがスクリーンへと進出する象徴的な事例ともなっている。
また、映像化されてはいないが注目されているミステリーインディーゲームに、『都市伝説解体センター』が挙げられる。
©Hakababunko / SHUEISHA, SHUEISHA GAMES
本作は2025年の発売以降、売れ行きを伸ばし続けるロングセラーだ。発売からわずか10日で10万本を突破し、3か月で累計30万本を超える販売実績を記録。都市伝説という題材を調査・解明していく体験型の仕組みが支持を集め、リリースから時間が経っても口コミやコミュニティで話題が尽きない状況が続いている。
これらの作品に共通するのは、大規模な予算や開発規模に依存せずとも、強烈なアイデアと没入感ある体験設計によってユーザーの心を掴み、その熱量が映像化や長期的な人気へと結びついている点である。実際、日本のインディーゲーム市場は近年拡大を続けており、2023年にはおよそ200億円規模に達したとされる。『グノーシア』のアニメ化もまた、この流れの延長線上にあるといえるだろう。インディー発のミステリーやホラー作品が次々と映像化されていく潮流は、今後さらに加速していくことが期待される。
ニュース引用元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000785.000096446.html
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