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2023年で最もスーパーチャット（投げ銭）を集めたVTuberのランキングが、昨年12月に「Playboard」（韓国のDIFFが運営）より発表された。VTuber全体のランキングは下記記事をご参照頂きたい。
前回の記事での集計期間は2023年1月1日～12月10日だったが、今回のランキングは1月1日～12月31日の正式な2023年のランキングである。あくまで調査機関によるランキングのため金額面で多少のズレはあるとは思うが、それぞれのチャンネルにおけるスーパーチャットへの盛り上がりを図るには十分な指標だろう。今回はそのランキングの中でも、ANYCOLOR株式会社が運営するVTuber事務所「にじさんじ」に絞ったランキングを記載していく。
2023年、にじさんじスパチャランキング1位：Vox Akuma（6854万972円）
全体のランキングでも2位に輝いた、NIJISANJI ENのVox Akuma。2022年に続き、にじさんじ内で2年連続の1位となった。総額は6647万1086円となり、にじさんじ所属ライバーの中でも頭一つ抜け出る形となった。
2位：不破湊（5365万1760円）
2位にランクインしたのは、総額5365万1760円で不破湊。2023年6月30日にはスパチャ読み耐久配信を行い、スパチャすべてにお辞儀をしていたのが印象的。長時間にわたる配信でも変わらないテンションを保ち続けたその姿勢は、No1ホストの名に恥じない姿だった。
3位：加賀美ハヤト（4161万1346円）
3位には加賀美ハヤトがランクイン。総額は4161万1346円となった。葉加瀬冬雪・夜見れなと共にSMC組として2019年にデビューし、優しい声色とリスナーやライバーへの丁寧な対応が印象的。あと歌が上手い。特に、樋口楓のチャンネルで放送された『【#カラオケ3D】真夏のカラオケパーティ～～！！！アニソン中心！【にじさんじ / supported by DAM】』で披露した『STORM』がめっちゃ好き。「ゲッター！」の「ター！」のところね。
4位：葛葉（3397万5870円）
4位は3397万5870円で葛葉。男性VTuber初の登録者数100万人突破したライバー。山田涼介やHIKAKINなど、著名人との交流も盛んだ。基本的に配信が長時間に及ぶことも多いが、類まれなコメントセンスでファンを飽きさせず、同接ランキングでも上位に食い込んでいる。普段はいたずらっ子で茶目っ気のある弟キャラな印象だが、委員長との案件配信や動画だとフォロー側に回ることがあるのがおもろい。
5位：渡会雲雀（3390万8845円）
セラフ・ダズルガーデン／風楽奏斗／四季凪アキラら4人のユニット「VOLTACTION」で2022年にデビュー。ANYCOLOR株式会社が運営するバーチャルYouTuber育成プロジェクト「バーチャル・タレント・アカデミー」（以下、VTA）の1期生で、高い歌唱力の持ち主。誕生日記念の歌枠でライブ配信した楽曲『丸の内サディスティック』だが、色眼鏡なしに見ても、同曲歌ってみた史上一番だと思ってる。
6位：レオス・ヴィンセント（3009万2665円）
6位はレオス・ヴィンセントで、3009万2665円。2021年に、アクシア・クローネ／ローレン・イロアス／オリバー・エバンス／レイン・パターソンの5人組ユニット「エデン組」としてデビューした。硬派でクールなマッドサイエンティスト…の印象とは裏腹に、お茶目で明るくめっちゃハキハキ喋る。
初配信では偉大な先輩たちに倣いちゃんとした配信をしようとするも、ガチガチ緊張で初手ミュート→仕切り直し→BGMゼロからのゴリ嚙みの連鎖を断ち切れず、しまいには「だめだぁ…あんなに練習したのに…」とつぶやいた。上記はすべて配信開始5分以内での出来事である。推せる。
7位：甲斐田晴（2986万4353円）
7位には甲斐田晴で、2986万4353円。「弦月藤士郎」「長尾景」のユニット「VΔLZ（ヴァルツ）」に所属し、2020年にデビューしている。さわやかなルックスと甘い声が特徴で、いわゆるハンサムキャラを彷彿とさせるも、フィギュアや美少女ゲームへの愛を語るなどオタクっぷりも見せてくれる。先輩・後輩からもいじられる愛されキャラで、同ユニットメンバーの長尾景には、『Minecraft』で作られた家を山にされている。
8位：セラフ・ダズルガーデン（2833万3602円）
8位はセラフ・ダズルガーデン。先に紹介した渡会雲雀、後に紹介する風楽奏斗と共に「VOLTACTION」に所属するVTA出身のライバー。末っ子感と可愛いげ満載で、しかもバイオリンが得意。初配信では『情熱大陸』(葉加瀬太郎)『ギラギラ』（Ado）をバイオリンで演奏し、そのギャップにリスナーも驚愕。コメント欄のスピードがとんでもないことになった。
9位：風楽奏斗（2829万9313円）
VTA1期生で、「VOLTACTION」に所属するライバーで、大のゲーム好きで一見ガッツリ陽キャ。しかし、美少女ゲーム【NinNinDays】配信時では女性リスナ―も気にせず激キモ発言を連発（褒めてる）。にじ3Dを使用した大きめのジェスチャーがキモさに拍車をかけた（褒めてる）。まさにギャルゲー主人公憑依型の配信。一生気持ち悪かった。もっとやれ。
10位：壱百満天原サロメ（2498万2223円）
女性にじさんじライバー唯一のランクインとなったのは、壱百満天原サロメ。スパチャ金額は2498万2223円となった。2022年の初配信で自身の胃カメラを公開して以降注目を集め、「おハーブですわ～」や「くっせぇですわぁ」など、お嬢様口調から繰り出される言葉の暴力でリスナーの心をわしづかみに。デビューから17日程度でYouTubeチャンネル登録者数100万人を突破したのは、VTuber史上最速。10代女性「2022年下半期トレンド」でも1位になり、一般層の認知も高い。
意外にも、女性ライバートップ10入りはサロメ嬢のみという結果に
紹介した通り、にじさんじのトップ10は意外にも男性ライバーが軒を連ねる結果となった。とはいえ、「F1層」の購買力×推し活文化の隆盛が盛んな昨今を鑑みれば、妥当な結果ともいえよう。
以前の記事でも軽く触れたが、実はスーパーチャットの金額感は昨年に比べ、全体的に4割減少している。ただ、これらはVTuberの人口が増えてきたことや、メンバーシップ制度の導入もあり、業界規模自体はむしろ伸びている。実際にANYCOLOR2023年5月～10月の売上高は154億円となり、前期比29％増を成し遂げている。
2022年、2023年共ににじさんじスパチャランキングで1位を達成したVox Akumaだが、果たして2024年の結果はどうなるのか。新人ライバーの躍進にも期待したいところだ。
引用元：Playboard
